WebサイトのKPI設定方法|目標達成のための選び方も解説
現代では、Webサイトを作っていない企業の方が珍しくなってきました。しかし、企業のなかにはWebサイトを作っただけで満足してしまい、集客や商品購入につながっていないケースも多々あります。
そこで今回は、Webサイトでの目標を達成するためのKPI(Key Performance Indicator)設定方法や選び方を解説していきます。自社のWebサイトのアクセスが全く集まらないと悩んでいる企業は、参考にしてみてください。
WebサイトのKPI設定方法
Webサイトの成果を測定するためには、KPIの設定が必要です。KPIを設定する手順は、以下の通りです。
- Webサイトの目標を明確にする
- KGIを設定する
- KSFを設定する
- KPIを設定する
正しくKPIを設定するために、それぞれの手順について詳しく説明していきます。
Webサイトの目標を明確にする
Webサイトの目標設定をする際は、Webサイトの目的を特定することから始まります。たとえば、ECサイトでは売上の増加が主な目的ですが、コンテンツ配信サイトでは訪問者数の増加やエンゲージメントの向上が目標になるでしょう。
Webサイトの目標が明確になると、それに応じたKPIを洗い出して設定しやすくなります。目的なくWebサイトを作成してしまった企業は、あらためてWebサイトの目的を考え直してみましょう。
KGIを設定する
KGI(Key Goal Indicator)は、ビジネス戦略全体の目標を数値化した指標です。一例をあげると、年間売上目標や市場シェアの増加などです。
WebサイトのKPIは、このKGI達成に直接貢献できる指標を設定します。KGIに売上目標を掲げた場合、KPIとしては「月間売上額」や「新規顧客数」が考えられます。
KSFを設定する
KSF(Key Success Factor)は、重要成功要因という意味です。たとえば、ユーザーエクスペリエンスの向上やブランド認知度の増加など、数値化できないけれど重要な要因がKSFに該当します。
KSFは、Webサイトの設計やコンテンツ戦略を通じて、中長期的に達成される要因です。KSFを明確にすることで、長期的に成長できるWebサイトの運営が可能になります。
KPIを設定する
KPIは、KGI達成に必要な重要業績評価指標のことです。たとえば、売上増加を目指しているECサイトの場合、以下のような指標がKPIになります。
- 訪問者数
- 平均注文額
- 顧客単価
各KPIは定期的に測定と分析をおこない、必要に応じて改善してより効果のあるKPIへとブラッシュアップすることが重要です。PDCAと呼ばれる測定と評価、改善のサイクルを回すことで、Webサイトの目標達成に近づけるでしょう。
Webサイトの目標別KPI
Webサイトの目的に応じて、設定するKPIは変わります。今回は、以下の目的に適したKPI例を紹介していきます。
- 集客を目的にしたKPI
- 採用を目的にしたKPI
- 購入や問い合わせを目的にしたKPI
自社のKPI設定の参考にしてみてください。
集客を目的にしたKPI
集客を目的とするWebサイトでは、以下のようなKPIを設定します。
- UU数
- PV数
- 直帰率
UU数はユニークユーザー数のことで、Webページの訪問者数のことです。一定期間内に同じ人が何度訪問してもカウントは1なので、どれだけ多くの人が訪れたか把握できる指標です。
PV数は、ページを見られた回数になります。UU数と違って、同じ人が複数のページを閲覧しても、全てカウントされます。
直帰率は、訪問者が最初のページのみしか閲覧していない場合にカウントされる指標です。直帰率が高いWebサイトは、興味を引くコンテンツが乏しいと解釈できるので、Webサイト内の改善が必要になるでしょう。
採用を目的にしたKPI
採用を目的としたWebサイトでは、以下のようなKPIを設定します。
- 応募者数
- コンバージョン率
応募者数は、Webサイトの採用ページを見て応募してくれた人数です。コンバージョン率と似た指標ですが、コンバージョン率はWebサイトの訪問者数から実際に応募してくれた人の割合です。
応募者数やコンバージョン率が少ない場合、採用ページに魅力がないことがわかります。求職者にとって魅力ある求人内容や知りたい条件を網羅することで、応募者数やコンバージョン率の向上が期待できます。
購入や問い合わせを目的にしたKPI
購入や問い合わせを目的とするWebサイトでは、以下のようなKPIをよく使います。
- リードの獲得数
- 回遊率
- CV数
- コンバージョン率
リードの獲得数は、潜在顧客数になります。リードを多く獲得することで、将来的な顧客を育成して購入や問い合わせにつなげることが可能です。
回遊率は、Webサイト内のページをどれだけ廻ったかを示す指標です。販売ページを用意しているWebサイトでは、回遊率が高い方が商品を購入する確率が上がります。
CV数はコンバージョン数の略で、実際に購入や問い合わせをおこなった人数です。コンバージョン率と合わせて管理することで、購入や問い合わせを増やす施策を画策できるでしょう。
WebサイトのKPIを設定する3つのコツ
Webサイトで効果的なKPIを設定するためには、以下のような重要なポイントがあります。
- 具体的で達成可能なKPIを設定する
- 安定的なKPIを設定する
- 改善しやすいKPIを設定する
Webサイトの目標達成のために、上記の3つのコツについて解説していきます。
具体的で達成可能なKPIを設定する
KPIは具体的で達成可能な指標を設定することが重要です。同時に、数値化できて明確に測定できる指標かどうかも意識してください。
たとえば、「Webサイトの訪問者を増やす」ではなく、「月間訪問者数を20%増加させる」といった具体的な目標設定が効果的です。
また、設定するKPIは現実的で達成可能な範囲内であることが肝心です。実現不可能な目標を設定してしまうと、チームのモチベーションを下げる原因になる可能性があります。
安定的なKPIを設定する
安定的なKPI設定とは、一時的なトレンドや外部要因に左右されずに、長期的に測定可能な指標を選ぶということです。安定したKPIは、ビジネスの成長を長期間にわたって正確に追跡するのに役立ちます。
たとえば、季節や特定のキャンペーンに依存しない指標や、時間をかけて積み上げるブランド認知度などが安定したKPIに該当します。安定したKPIを長期的に管理することで、Webサイトの成長度合いを正確に把握できるでしょう。
改善しやすいKPIを設定する
KPIを設定する際は、改善しやすい指標を選ぶことが重要です。分析結果にもとづいて、具体的な改善策を立てやすい指標を設定してみましょう。
たとえば、コンバージョン率が低い場合、その原因を分析してランディングページの最適化やフォームの簡略化などの施策ができます。改善しやすいKPIを設定することで、Webサイトのパフォーマンスを継続的に向上できます。
WebサイトのKPIを効率よく管理する方法
WebサイトのKPIを効果的に管理するためには、適切な管理ツールの選定が必要です。現代ではエクセルやさまざまなKPI管理ツールが販売されていますが、今回はKPI管理ツール「Quantee」を紹介します。
Quanteeは、カスタマイズ可能なダッシュボードを搭載しているので、多様なKPIを設定してもダッシュボード上で一括表示できます。詳細なレポート生成機能も備えているので、Webサイトのパフォーマンスを多角的に分析しやすい点もメリットです。
Quanteeを使用することで、KPI管理が容易になり、改善にも十分な時間を割けるでしょう。AIから改善案のアイデアを受けられる点もQuanteならではです。
まとめ:Webサイトでは目的に応じたKPI管理が重要
Webサイトの目標を達成するためには、KPIの設定と長期的な管理が重要です。Webサイトで設定するKPIは、目標に応じて適切に選定してみてください。
KPI管理による目標達成とコスト削減を両立させるためには、Quanteの導入が効果的です。QuanteはKPIを一元管理できるので、管理者の負担を大幅に削減しつつ正確にKPI管理ができる環境を構築してくれます。
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