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WebマーケティングにKPIは必要?施策のコツと具体例を紹介

企業が当たり前にWebサイトやオウンドメディアを作成する現代では、Webマーケティングは売上に直結する重要な職種です。
Webマーケティングを担当している責任者のなかには、思うような成果が得られず悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、Webマーケティングの成果を高めるためにKPIのコツと具体例を中心に解説していきます。
まだKPIを設定していない企業やWebマーケティングの責任者は、最後まで読み進めてみてください。

WebマーケティングにKPIは必要か?

Webマーケティングにおいて、KPI(Key Performance Indicator)は極めて重要な存在です。
Webマーケティングの目標達成に向けた進捗と成果を測定するためには、KPIが必要なためです。

Webマーケティングの世界では、様々なデータがリアルタイムで生成され、そのデータを随時収集して分析しなくてはいけません。
KPIは、その膨大なデータの中から重要な情報を抽出し、マーケティング活動が企業の目標に沿っているかを評価するための指標です。

たとえば、Webサイトの流入増加を目標としている場合、PV数やUU数などのKPIを設定して数値を追跡することで、施策の効果を評価できます。
コンバージョン率やCPA(顧客獲得単価)などのKPIは、Webサイトが収益にどの程度貢献しているかを判断する際に役立ちます。

WebマーケティングにおけるKPIの設定は、単に数字を追跡するだけではありません。
ビジネスの成長を促進し、競争優位を確立するために重要なプロセスです。

KPIを通じて得られる結果は、マーケティング戦略の調整やリソースの効率的な配分、そして最終的に顧客満足度の向上とビジネスの成功に直結します。

WebマーケティングのKPI例

WebマーケティングにおいてKPIは、施策の効果を測定し、改善点を見つけるために不可欠です。
Webマーケティングでよく用いられるKPIの例をいくつか挙げて、それぞれKPIに設定するメリットを解説します。

PV数(ページビュー)

PV数は、Webサイトの各ページがどれだけ閲覧されたかを示す指標です。
PV数が高いということは、そのページが多くの人々に閲覧されていることを意味しています。

しかし、PV数だけではユーザーの行動の本質は測定できません。
たとえば、ユーザーがページを開いてすぐに閉じる「直帰」の状況も、PV数にカウントされます。

そのため、PV数は単体で判断せずに、他の指標と組み合わせて分析することが重要です。

UU数(ユニークユーザー)

UU数は、特定の期間内にWebサイトを訪れた人の数を示します。
UU数は、Webサイトのリーチ範囲やブランドの認知度を測定するのに役立ちます。

UU数が高いということは、多くの人々がWebサイトに興味を持っていることを意味し、新規顧客の獲得に成功している状況です。
ただし、UU数が高くても、それがビジネスの成果に直結しているわけではありません。

UU数を増やすための施策としては、SEOの最適化やSNSを通じたマーケティング戦略などがあります。
そのマーケティング戦略が最終的な売上にどのように貢献しているかを理解することが重要です。

セッション数(訪問数)

セッション数は、ユーザーがWebサイトを訪れた総回数を示します。
セッション数は、Webサイトがどれだけの頻度で見られているかを示し、エンゲージメントの高さを反映してくれます。

セッション数が多いということは、ユーザーが繰り返しサイトを訪れていることを意味し、コンテンツやサービスに高い関心を示していると分かるでしょう。
セッション数を増やすためには、定期的に新しいコンテンツを提供したり、メールマーケティングを通じてユーザーをサイトに戻すような施策をしたりします。

回遊率

回遊率は、Webサイト内でユーザーが複数のページを閲覧する割合を示します。
高い回遊率は、ウェブサイトが提供するコンテンツや機能がユーザーに評価されていることを意味し、サイトの設計が上手くいっていると解釈できます。

回遊率を高めるためには、ユーザーが関心を持ちそうな関連コンテンツへのリンクを適切に配置することや、直感的なナビゲーションを提供することが重要です。

直帰率

直帰率は、ユーザーが一つのページのみを見てサイトを離れる割合を示します。
高い直帰率は、訪問者の期待とコンテンツの内容が一致していなかったり、ユーザーが求めている情報が見つからなかったりを意味しています。

直帰率を下げるためには、それぞれのコンテンツ内容を最適化し、ユーザーが求める情報を提供することが必要です。

離脱率

離脱率は、ユーザーがWebサイトのセッション中にサイトを離れる割合を示します。
離脱率は、サイトの使いやすさやコンテンツの関連性を評価するために用いられる指標です。

離脱率が高い場合、ユーザーがサイト内で迷ってしまったり、目的を達成できなかったりする可能性があります。
離脱率を改善するためには、ユーザーインターフェースの改善やコンテンツの質の向上が必要です。

クリック率

クリック率は、特定のリンクや広告が表示された際に、どれだけの割合でクリックされるかを示します。
クリック率が高いということは、提供されているコンテンツや広告がターゲットにとって魅力的だという意味です。

クリック率を高めるためには、ターゲットに合った訴求を用いることが重要です。

CVR(コンバージョン率)

CVRは、Webサイトの訪問者が目的のアクションを完了する割合です。
目的のアクションには、商品の購入や問い合わせの送信がよく使われます。

CVRは、Webサイトの最終的な成果を直接反映し、Webマーケティング施策の成功を測定するうえで最も重要なKPIの一つです。
CVRを高めるためには、ユーザーの購買プロセスを理解し、購入の障壁を取り除くことが大切です。

CPA(顧客獲得単価、成果単価)

CPAは、一人の顧客を獲得するためにかかったコストを示します。
CPAは、マーケティング活動の効率性を評価するために用いられます。

低いCPAは、少ないコストで多くの顧客を獲得していることを意味し、マーケティング予算を最適化できているという意味です。
CPAを下げるためには、ターゲットを絞った広告キャンペーンの実施や、CVRにつながる高品質なコンテンツの提供が効果的です。

WebマーケティングでのKPIの具体例

WebマーケティングのKPIの具体例を見ていきましょう。
一言でWebマーケテイングと括っても、業界によって重視されるKPIは異なります。

KPIを設定する際は、それぞれの業界のビジネスモデルや顧客の行動に合わせて最適な指標を選択することが重要です。

EC業界

EC業界では、以下のようなKPIを設定します。

  • CVR
  • AOV(平均注文価格)
  • リピート購入率
  • 回遊率
  • 滞在時間

これらのKPIを追跡することで、ECサイトは顧客の購買行動を理解し、Webマーケティング施策を最適化できます。

人材業界

人材業界では、以下のKPIを設定する機会が多くなります。

  • 求職者と企業のマッチング率
  • 求職者の応募数
  • 採用数
  • CPA

マッチング率は、求職者と企業のニーズがどれだけ合致しているかを示し、効率的な人材紹介ができているかを測定します。
応募数は、求職者がどれだけ求人に応募しているかを示し、求人の魅力や市場の活性度を反映します。

これらのKPIを追跡することで、人材業界は求職者と企業のニーズをより効果的にマッチングするための施策を考えます。

不動産業界

不動産業界では、以下のようなKPIを設定します。

  • 物件の閲覧数
  • 問い合わせ数
  • 成約率
  • 顧客単価

物件の閲覧数は、Webサイト上で物件がどれだけの関心を集めているかを示し、マーケティングのリーチを測定します。
問い合わせ数は、実際に物件に興味を持った顧客がどれだけいるかを示し、リードの質を測定します。

成約率は、問い合わせから実際に契約に至る割合を示し、営業効率を反映できるでしょう。
上記のKPIを追跡することで、不動産業界はWebマーケティングと営業の効果を評価し、改善点を模索できます。

WebマーケティングでのKPI施策のコツ

WebマーケティングのKPIを効果的に活用するためには、以下のコツがあります。

  • 計測可能なKPIを設定する
  • 原因を追及する
  • 専用ツールで管理する

それぞれのコツについて、詳しく解説していきます。

計測可能なKPIを設定する

KPIを設定する際には、具体的で計測可能な指標を選ぶことが重要です。
抽象的な目標ではなく、「今年度中にWebサイトのコンバージョン率を10%向上させる」といった明確な目標を設定しましょう。

具体的で計測可能な指標をKPIに設定することで、施策の効果を正確に測定し、必要な調整ができます。

原因を追及する

KPIが期待通りの結果を示さない場合、その原因を徹底的に分析する必要があります。
たとえば、CVRが低下した場合、Webサイトの構造的な問題、価格の競争力の欠如、顧客ニーズの変化など、様々な要因が考えられます。

データを詳細に分析して問題の根本原因を特定することで、より効果的な改善が可能です。

専用ツールで管理する

KPIの追跡と分析には、専用ツールを用いることをおすすめします。
Google AnalyticsやAdobe Analyticsなどツールもありますが、おすすめなのはKPI進捗管理ツールの「Quantee」です。

Quanteeは、Webマーケテイングに必要なKPIを個別に管理し、データを効果的に測定できます。
また、KPIの進捗度はカスタムダッシュボードに任意で表示できるので、導入した企業独自のKPI管理が実現できます。

KPI管理では、測定だけでなく、評価や改善までおこなうPDCAが重要です。
Quanteeは、面倒な評価や改善もサポートしてくれます。

AIが改善案を提案してくれるので、KPI管理に慣れていない責任者でも安心してWebマーケテイングのKPI管理ができるでしょう。

WebマーケテイングのKPI管理を徹底して売上向上を目指す

Webマーケテイングの成果を出すためには、KPI管理が重要です。
業種によって、Webマーケテイングに必要なKPIは異なるので、この記事を参考に目標達成に必要なKPIを選定してみてください。

KPI管理の工数を大幅に削減したい企業は、Quanteeの導入がおすすめです。
より正確な測定をおこない、Webマーケテイングの成果を最大限活かしましょう。

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