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【管理職向け】KPI管理を成功させる方法は?4つの管理ツールも紹介

 

KPIマネジメントは、いまやチームとして成果を出すうえで必要不可欠な手法です。しかし正しい運用方法や管理のポイントを押さえていなければ、顧客満足度やメンバーのモチベーション低下を引き起こしてしまうでしょう。 

そこで本資料では「KPIを正しく管理できず、KGIを達成できていない」「メンバーの効率やモチベーションを上げたい」とお悩みの管理職・マネージャーの方に向けて、KPI管理を成功させるポイントを解説します。

 KPI管理に使えるツールについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

 

KPIとは「中間目標」のこと

そもそもKPI(Key Performance Indicator/キー・パフォーマンス・インジケーター)とは、「重要業績評価指標」と訳される指標のことです。
簡単にいうと
「最終的なゴールまでのプロセスにおける中間目標」を指します。

ここでいう最終的なゴールとはKGI(Key Goal Indicator/キー ゴール インジケーター)といい、KPIはKGIを効率的に達成するために設定されます。

KPIやKGIについて、詳しい解説は下記の記事でご覧ください。

関連記事:【基礎知識】KPIとは|設定方法やKGIとの違いを詳しく解説

KPIマネジメントが求められる背景

KPIマネジメントの重要性は高まっており、いまやチームとして成果を出すうえで必要不可欠な手法といえます。

ここでは、KPIマネジメントが求められる背景を、下記3点から見ていきましょう。

  • 複雑化したビジネスに対応するため
  • 生産性を向上させるため
  • 多様な人材を活用するため

複雑化したビジネスに対応するため

KPIマネジメントが重要視されている理由のひとつに、複雑化したビジネスへの対応が挙げられます。

高度経済成長期の日本は「たくさん作ればそれだけ売れる時代」でした。しかし現代のビジネスでは「顧客が欲しい商品を、欲しいタイミングで提供する」ことが求められるようになっています。

顧客のニーズを理解し、適切なタイミングでアプローチするには、客観的データを収集・分析し、データに基づいた行動を取ることが求められます
そこでKPIマネジメントを行い、定期的にデータを計測・改善しながら行動していくことで、より効率的かつ的確に業務を遂行することができるのです。

生産性を向上させるため

少子高齢化や採用の難化が進む現代では、多くの企業が働き手不足に陥っています。

限られた労働力で企業が成長していくには、生産性を高めることが必要不可欠です。
KPIマネジメントを行えば、KPI達成にどれくらいのリソースが必要かを把握できるため、無駄にリソースを消費することを防止できます

またKPIの管理体制を整備し、進捗状況を共有することにより、社内のコミュニケーション活性化も期待できます。
互いのKPI進捗状況や営業活動のノウハウなどを共有する文化が生まれれば、営業の属人化を防ぎ、メンバー一人ひとりの能力を高められるでしょう。

多様な人材を活用するため

近年では女性やシニア層、外国人など多様な人材登用の広まりや、リモートワークの増加により、ダイバーシティ(Diversity)の推進が求められています。

ビジネスにおけるダイバーシティとは、多様な人材を尊重し、それぞれの能力を活用することを指します。
人材の多様化は人材確保や新たなアイデアの創出、企業評価の上昇などさまざまなメリットがあるものの、ミスコミュニケーションによる生産性低下や組織の混乱を引き起こす可能性も。

KPIマネジメントを行うことで、それぞれの人材に適切な目標を設定することができ、結果的に企業の総合力向上につながるでしょう。

KPI管理の手順

ここでは、KPI管理の手順について、下記4ステップで解説します。

  1. 設定したKPIが適切かどうか判断する
  2. KPIの管理ルールを整備する
  3. KPIの管理ツールを用意する
  4. 定期的にKPIの達成度を評価し、改善を行う

なおKPI設計段階のノウハウを詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事:KPIの設定方法5ステップ|注意点や数値化できない目標の対応も解説

1. 設定したKPIが適切かどうか判断する

まず、設定したKPIが適切かどうか判断します。

KPIの確認を行う理由は、組織全体でKPIを見たとき、指標定義が組織の方向性と異なる場合があるからです。
部門間で認識に齟齬がある場合、成果に影響が出ることも考えられるため、設定したKPIは再度確認を行いましょう。

2. KPIの管理ルールを整備する

KPIを確定させたら、次は管理ルールを整備します。具体的には下記を検討しましょう。

管理ルール 内容
運用の役割・体制 各部門においてKPIを誰が管理するのかを決める
データの取得方法 KPIごとにデータの取得方法を具体的に書き出す
進捗を可視化する方法 KPIの達成度や進捗をどのツールに集計するか決める
表記ルール データの表記方法を統一する(「商談数orアポイント数」など)
KPIの共有方法 進捗情報をメンバー間にどのように共有するのかを決める
KPI再設計時の対応方法 KPIの変更が必要になった際、どのように調整・判断するか決める

3. KPIの管理ツールを用意する

KPIを可視化・共有するには、ツールを導入するとスムーズです。具体的なツールについては後述しますが、KPIを管理する際は「KPI管理ツール」「表計算ツール」「SFA/CRM」「BIツール」の4つが候補となります。

4. 定期的にKPIの達成度を評価し、改善を行う

定期的にKPIの達成度を評価し、進捗が遅れている場合はプロセスの見直しやKPIの再設定など、改善を行います。
週次、月次、四半期など、目標に合わせて計測を行いましょう。

KPI管理のポイントとは

KPI管理では、下記3つのポイントを意識することが大切です。

  • KPI管理の目的を明確化する
  • メンバーのモチベーションに配慮する
  • 管理ツールを活用して効率よく管理を行う

KPI管理の目的を明確化する

KPIマネジメントを成功させるポイントとして、管理の目的を明確化することが挙げられます。

KPIはKGIから逆算して設定されるため、KPI管理の目的はKGIの達成といえます
しかし管理者の目的意識が薄い場合、KGI達成につながらないKPIを設定したり、進捗管理を適切に行えなかったりと、KPI管理が機能しなくなってしまうことも。

管理者は常にKGIを意識し、メンバーに対しゴールを踏まえた具体的な助言を行うようにしましょう。

メンバーのモチベーションに配慮する

KPIマネジメントにおいては、メンバーのモチベーションに配慮することも重要です。
なぜなら、KPIならびにKGI達成に向けて実際に行動しているのはメンバーであり、メンバーのモチベーション維持も目標達成には必要といえるからです。

メンバーのモチベーションを維持するためには、下記のポイントを押さえると良いでしょう。

  • 達成可能なKPIを設定する
  • メンバーが進捗を確認できるようにする
  • KPI達成のための行動により、どのようなスキルが身に付くかを伝える

管理ツールを活用して効率よく管理を行う

KPIマネジメントでは、管理ツールの活用が成功の鍵となります。

KPI管理ツールを導入すれば全体像を把握できるため、計画が上手く進んでいない際に迅速に気付くことができ、次の手を打ちやすくなります。
また
進捗が一目で分かることによってメンバーのモチベーション向上も期待できるでしょう。

貴社がどのようなツールを導入すべきかについては、次の章で解説します。

KPI管理に使える4つのツール

KPI管理に使えるツールは、以下の4つです。ここでは、それぞれのツールでできることや、メリット・デメリットを紹介します。

  • KPI管理ツール(目標管理ツール)
  • 表計算ツール
  • SFA/CRM
  • BIツール

KPIマネジメントツール(進捗管理ツール)

KPIマネジメントツール(目標管理ツール)とは、KPI管理や目標管理に特化したツールのことです。それぞれのメリット・デメリット、代表的なツールを下記表にまとめました。

ツール KPIマネジメントツール(進捗管理ツール)
メリット
  • KPI管理・目標管理に特化しているため、仕様がシンプルで運用しやすい
  • 目標管理の効率化や目標意欲向上、人事評価など、目的に応じてツールを選べる
デメリット
  • KPI管理・目標管理以外の機能は使えない(ただしツール連携による機能拡張は可能)
代表的なツール Quantee

Quanteeは組織階層ごと、施策階層ごとに見たい指標の設定と進捗管理ができる、セールスマーケ全領域マネジメントツールです。
「チームや施策別に適切なKPI管理ができていない」「プロジェクトの進捗がリアルタイムに終えていない」とお悩みの管理職・マネージャーの方は、ぜひQuanteeをお試しください。

Quanteeの詳細はこちら

表計算ツール

表計算ツールとは、数値データの集計や分析を行うツールのことです。
それぞれのメリット・デメリット、代表的なツールを下記表にまとめました。

ツール 表計算ツール
メリット
  • 新たにシステムを追加しなくても使える
  • 操作が簡単で誰でも使いやすい
  • 柔軟性がある
デメリット
  • 自社で計算式を入力したり、テンプレートを作成したりといった手間が発生する
  • 手動入力のためミスが起こりやすい
  • 属人化してしまう
  • いろいろなシートが増加の一方で保管場所が分散する
代表的なツール
  • Excel
  • Googleスプレッドシート

SFA/CRM

SFA(Sales Force Automation/セールスフォースオートメーション)は営業支援システム、CRM(Customer Relationship Management/カスタマーリレーションシップマネジメント)は、顧客と良質な関係を維持するツールのことを指します。※ただし現在提供されている多くのツールは、SFA・CRMの両方の役割を担っています

それぞれのメリット・デメリット、代表的なツールを下記表にまとめました。

ツール SFA/CRM
メリット
  • 顧客との関係や自社の営業プロセスに応じてKPIを設定・管理できる
  • 営業支援や顧客管理、マーケティングなどさまざまな機能を利用できる
デメリット
  • 進捗管理や数値分析をする目的に最適化されてはいない
  • 操作が難しく定着しにくい
  • 機能が多く属人化しやすい。
代表的なツール
  • Salesforce
  • HubSpot

BIツール

BIツール(Business Intelligence)とは、企業が保有するさまざまな情報を収集・分析・可視化し、経営戦略の意思決定を支援するツールのことです。それぞれのメリット・デメリット、代表的なツールを下記表にまとめました。

ツール BIツール
メリット
  • 企業が持つ膨大なデータを集約して分析できる
  • レポートを作成する手間や時間が軽減される
デメリット
  • 初期設計が難しい
  • 社内での浸透に時間や手間がかかる
  • 初期設定が難しく機能も多いため属人化しやすい
代表的なツール
  • Tableau
  • DOMO

KPI管理は営業もマーケも一元進捗管理できるQuanteeで

KPI管理は今後のビジネスにおいて不可欠な手法です。
KPIを正しく管理することは、企業・組織の成長につながるでしょう。

KPIを管理するなら、データを可視化できるツールの導入がおすすめです。

Quanteeはセールス・マーケティング全領域における進捗管理が可能なKPIマネジメントツールです。
領域ごとにバラバラに管理していたものを一元管理できるため、管理者・マネージャーの工数を大幅に削減することができます。

Quanteeについて、詳細は下記よりご覧ください。

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