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KPIに設定する指標の選び方は?KPIツリーの作り方も解説

「企業の目標達成にはKPIが必要です」と言われても、自社にどんなKPIを設定したらいいか迷ってしまう経営者もいると思います。

そこで今回は、KPIに設定する指標の選び方とKPIツリーの作り方を中心に解説していきます。

自社にKPIを設定したいと考えている経営者は、コツをまとめているので最後まで読み進めてみてください。

KPIは重要業績評価指標

KPI(キーパフォーマンスインジケーター)は、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれています。KPIは、経営戦略や業務の管理・改善に役立つ重要な指標です。

とくにIT系の業種や営業、製造業では、多くの企業が目標達成のためにKPIを設定しています。その他、マーケティングやシステム開発などの業種でもKPIは重要です。

実際にどのようなKPIを設定しているのか、一例として以下の業種を紹介します。

  • 営業
  • マーケティング
  • 製造業

それぞれのKPIの設定例を、自社でKPIを設定する際の参考にしてみてください。

営業のKPI例

営業の主要なKPIは、以下の通りです。

  • アポイント件数
  • 成約率
  • 架電率
  • 受注単価
  • 売上高

営業部門でKPIを使用すると、個々の営業成績を可視化できます。その結果、業績に応じた人事評価や報酬設定が可能となります。

また、上記のようなKPIを設定することで、個人の課題発見や改善策の策定も可能です。

マーケティングのKPI例

マーケティングの主要なKPIは、以下の通りです。

  • 新規顧客獲得数
  • リピート率
  • PV数
  • 直帰率
  • サイト滞在時間

マーケティングでのKPIは、KGIの達成に向けての中間目標の明確化や、施策の効果測定に役立ちます。とくにWebマーケティングでは、サイトの訪問者数や滞在時間、コンバージョン率などのKPIをもとに、施策の評価ができます。

製造業のように目に見える生産がないマーケティング業界では、KPIを活用してデータの見える化をすることが重要です。

製造業のKPI例

以下、製造業の主要なKPIをまとめました。

  • ライン編成効率
  • 稼働率
  • 不良率
  • 事故発生件数
  • 離職率

製造業では、生産効率や品質の向上、作業の安全性などの観点からKPIが設定されます。

設定したKPIをもとに、生産プロセスの最適化や現場の改善活動が行われます。

特に作業の安全性を確保するためのKPIは、製造業において非常に重要です。安全性を見える化できない場合、従業員の重大事故につながる可能性があるためです。

KPIツリーの目的と作り方

KPIツリーとは、最終目標となるKGIを達成するために必要なKPIを、樹形図の形にして可視化したものです。

KGI達成のための要素を洗い出す際や、具体的な施策のアイデアを出す際に役立ちます。

KPIツリーの作成手順は、以下の通りです。

  • KGIを設定する
  • 必要なプロセスを階層別に分ける
  • 定量化する
  • ツリー構造にして可視化する

それぞれの手順について、詳しく解説していきます。

KGIを設定する

KPIツリーを作成するためには、起点となるKGIの設定から始めます。KPIツリーはKGIを達成するために作成するので、KGIを決めないと下の階層が作成できません。

KGIの例としては、「売上高」や「離職0の職場」など、数値化できる目標を設定しましょう。最終目標を数値化することで、達成度を測定できるようになります。

必要なプロセスを階層別に分ける

次に、KGIを構成する全てのプロセスを洗い出します。この際、ゴールとなるKGIから逆算して1ステップずつプロセスを考えるのがおすすめです。

たとえば、「年間売上高」というKGIを設定した場合、プロセスの階層例は以下の通りです。

  1. 月間売上高
  2. 契約数
  3. 商談件数
  4. 架電率

階層を意識することで、それぞれのプロセスに相互関係が生まれ、KGI達成までムダのない行動ができるようになります。

定量化する

プロセスを洗い出したあとは、具体的にKPIを設定します。KPIには期間を設定し、計測可能な指標を設定してください。

同時に、KPIツリーは計算が成り立つように組み立てる必要があります。たとえば、「売上高」をKGIに設定した場合、「顧客単価」×「契約数」が必要になるので、それぞれの項目をKPIとして設定します。

それぞれの階層で定量化をおこなうことで、より具体的なKPIが設定可能です。

ツリー構造にして可視化する

KPIの設定が完了したら、各KPIをロジックツリーで可視化します。ロジックツリーは問題や課題を階層化して樹形図の形にしたものです。

KGIを先頭に設定し、KPIを階層別に枝分かれさせていきます。このようにKPIをツリー状に設定したものをKPIツリーと呼びます。

失敗しないKPツリーの作り方のコツ

KPIツリーは、ただツリー状にKPIを配置すればいいものではありません。KPIツリーの作り方のコツは、以下の通りです。

  • 親子関係をはっきりさせる
  • KPIの単位を揃える

ただしくKPIツリーが作成できるように、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。

親子関係をはっきりさせる

KPIツリーの作成では、親子関係を明確にすることが重要です。具体的には、先頭のKGIから下位のKPIへと階層化していく過程で、各指標の関連性や影響を正確に捉える必要があります。

各指標の親子関係を明確にすることで、優先順位や進捗の確認が容易になり、組織全体の目標達成に向けた取り組みがスムーズに進行します。

チーム内では、それぞれの役割が可視化されて分かりやすくなるので、意思疎通も容易になるでしょう。

KPIの単位を揃える

KPIツリーを作成する際のもう一つの注意点は、KPIの単位を揃えることです。たとえば、売上目標を円で記載する場合、関連するKPIや顧客単価も同様に円で統一してください。

購入者数の単位が人の場合、関連するKPIや訪問者数、新規訪問者数も人として記載します。KPIの単位を統一することでデータの比較や分析が容易になり、より正確な指標になります。

単位を揃えてKPツリーを作成することで、目標達成に向けた取り組みがより効果的に進行可能です。

Canvaを使ったKPIツリー作成の事例

実際にKPIツリーを作成する事例を紹介します。今回は無料で画像が作成可能なCanvaを使用していきます。

まず、Canvaのサイトにアクセスしてください。

下の画像のようにサインインの方法を聞かれるので、任意の方法でサインインします。

Googleを選択した場合、所有するGoogleアカウントが表示されます。下の画像のように、アカウントをクリックするとCanvaのホーム画面に移動します。

Canvaのホーム画面です。

赤枠内の「テンプレート」をクリックして、次の画面で「プレゼンテーション」をクリックしてください。

さまざまなテンプレートがありますが、赤枠内をクリックして空白のページを作成します。

空白のページが作成できたら、次は図形を配置していきましょう。

下の画像の赤枠内にある「素材」をクリックすると、素材一覧が出てきます。図形の一番左にある四角形を選択すると、白い画面上に四角形が表示されます。

四角内でクリックすると、下の画像の赤枠内のように複製ができるので、任意の数だけ複製して配置してください。

四角形を選択した状態で下の画像の赤枠内をクリックすると色を変えられます。あとは、四角形をクリックして任意の文字を入力してください。

図形欄にある線をクリックすると、線が画面に出てくるので、サイズや角度を変えれば互いの指標を連結可能です。文字は、四角形をダブルクリックすると入力できます。

それぞれの作業が終わったら、下の画像のように画面上部の「ファイル」→「ダウンロード」をクリックして画像をダウンロードしたら完成です。

画像のファイル形式は、PNGかJPGに設定するのが一般的です。

KPI管理ツールを使って指標の管理を効率化できる

KPIを設定したら、KPIの進捗を管理しなくてはいけません。KPIを達成できないと、最終目標のKGIも達成できないためです。

KPIを管理するためには、さまざまなソフトを用いて表やグラフを作成し、データを管理する必要があります。その管理の工数を削減して誰でも容易にKPI管理をするためには、KPI管理の専用ツール「Quantee」がおすすめです。

QuanteeはKPI管理に特化しているため、部署やチーム個別のKPIも一括で管理できます。データの見える化に必要なグラフはQuantee内で作成可能なうえ、カスタムダッシュボードでいつでも閲覧可能です。

パソコンが苦手でも導入前と導入後にサポートが付いているので、いつでも相談できるのが安心です。KPI管理の工数を削減し、進捗管理を徹底することで、企業目標は達成できます。

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